倉庫の運営書き方2026.09.11 公開AZ-07

貸与端末の管理|誰が使っているかを1枚で追う

目次

ハンディターミナル、タブレット、無線機。倉庫の中で使う端末は増えています。ところが、何台あって、いま誰が持っているかを答えられない現場が多くあります。壊れた、無くなった、充電されていない。端末が止まると、作業も止まります。

この記事では、貸与端末の管理を、困る場面台帳の作り方日々の受け渡し充電と故障退職や異動のときの順に整理します。情報の取り扱いに関わる規程は、社内の情報管理の担当に確かめてください。

貸与端末の管理の様式そのものを探している場合は、在庫板にそろっています。

結論:台数と所在が分からないと、止まったときに動けない

端末の管理でいちばん困るのは、いま誰が持っているか分からないことです。

困るのは3つの場面です。

1つ目は、足りないときです。朝、人数分の端末がそろわない。

2つ目は、壊れたときです。代わりがあるかが分かりません。

3つ目は、無くなったときです。いつから無いのかも分かりません。

困る3つの場面足りない朝、人数分そろわない壊れた代わりがあるか分からない無くなったいつから無いかも分からない
足りない・壊れた・無くなったという3つの困る場面を並べた層の図

3つ目がいちばん深刻です。情報が入った端末がいつから所在不明か分からないと、報告も対応も遅れます。台数と所在が分かっているだけで、対応が変わります。

台帳の作り方

端末の台帳は、1台1行で作ります。

書くのは5つです。

1つ目は、管理番号です。端末にシールを貼ります。

2つ目は、機種と製造番号です。

3つ目は、購入かリースか、その時期です。

4つ目は、いま誰が使っているかです。個人か、共用か。

5つ目は、状態です。使用中、予備、修理中、廃棄。

台帳に書く5つ貸与端末台帳番号本体にシールを貼る機種機種と製造番号取得購入かリースか使用者個人か共用か状態使用中・予備・修理中機種名だけでは区別できない「H-01」と番号を振って貼る
管理番号・機種と製造番号・購入時期・使用者・状態という5つの記載事項を並べた表

1つ目のシールが要点です。機種名だけだと、同じ端末が何台もあって区別できません。「H-01」「H-02」と番号を振って、本体に貼ってください。台帳と現物がつながります。

個人貸与と共用を分ける

端末の使い方は、2つに分かれます。

分けるのは4つです。

1つ目は、個人に渡す形です。その人が持ち続けます。

2つ目は、共用で毎日返す形です。シフトごとに受け渡します。

3つ目は、どちらにするかの判断です。

4つ目は、混ぜないことです。

4つの区分区分中身個人貸与その人が持ち続ける共用シフトごとに受け渡す判断どちらにするかを決める混ぜない機種ごとにどちらかに
個人貸与・共用・判断・混ぜないという4つの区分を並べた表

4つ目が大事です。同じ種類の端末で、一部を個人に渡し、一部を共用にすると、所在が分からなくなります。機種ごとに、どちらかに決めてください。混ぜるなら、台帳で明確に分けます。

日々の受け渡し

共用の端末は、毎日の受け渡しで所在が決まります。

決めるのは4つです。

1つ目は、置き場所です。充電器の場所。

2つ目は、受け渡しの記録です。番号と名前を書く。

3つ目は、返す時刻です。シフトの終わりに。

4つ目は、そろっているかの確認です。

受け渡しの4つの決めごと決めること中身置き場所充電器の場所受け渡しの記録番号と名前を書く返す時刻シフトの終わりに確認何台戻ったかを数える
置き場所・受け渡しの記録・返す時刻・確認という4つの決めごとを並べた表
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貸与端末と貸出の記録の様式を探しているなら、在庫板のものが近道です。

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4つ目を毎日やってください。シフトの終わりに充電器に何台戻っているかを数えるだけです。1分で終わります。足りなければ、その日のうちに探せます。翌朝に気づくと、前日の誰かを探すことになります。

充電の管理

端末が使えない理由のいちばんは、充電切れです。

決めるのは4つです。

1つ目は、充電器の数です。端末の数だけあるか。

2つ目は、戻す場所です。使い終わったら充電器へ。

3つ目は、予備のバッテリーです。

4つ目は、バッテリーの劣化です。持ちが悪くなったら交換します。

1つ目が足りていない現場があります。端末は10台あるのに、充電器が6台という形です。毎朝、充電されていない端末が4台出ます。台数を合わせるところから始めてください。

故障と修理

端末は、落とす・濡らす・ぶつけるで壊れます。

決めるのは4つです。

1つ目は、壊れたときの連絡先です。

2つ目は、代わりの端末です。予備を持つか。

3つ目は、修理の依頼の窓口です。

4つ目は、修理中の記録です。台帳の状態を「修理中」にします。

2つ目を持ってください。予備が無いと、1台壊れただけで1人が作業できません。台数の1割から2割を予備として持っている現場があります。壊れる頻度から決めてください。

情報の扱い

端末には、在庫や取引の情報が入ります。扱いを決めます。

決めるのは4つです。

1つ目は、持ち出してよいかです。倉庫の外へ出せるか。

2つ目は、画面のロックです。

3つ目は、無くしたときの対応です。連絡先と、止める手順。

4つ目は、廃棄のときの処理です。データを消してから。

3つ目を決めておいてください。無くしたと分かったとき、誰に連絡し、誰が端末を止めるか。これが決まっていないと、報告が遅れます。詳しい扱いは、社内の情報管理の担当に確かめてください。

退職や異動のとき

人が辞めたり異動したりするとき、端末が残ります。

やることは4つです。

1つ目は、返却してもらうことです。

2つ目は、台帳の使用者を書き換えることです。

3つ目は、中のデータを確かめることです。

4つ目は、次の人に渡すか、予備にするかを決めることです。

1つ目を退職の手続きに入れてください。制服や鍵と一緒に、端末も返却の一覧に入れる形にします。入れていないと、辞めたあとに「あの端末はどこか」という話になります。

台数と費用を見る

端末は、買い替えの時期が来ます。

見るのは4つです。

1つ目は、台数です。必要な数と、実際の数。

2つ目は、購入からの年数です。

3つ目は、故障の件数です。

4つ目は、費用です。購入、修理、リース。

3つ目が増えたら、買い替えの時期です。「今年は5台が修理に出た」という数字があると、買い替えの稟議が通りやすくなります。台帳に修理の履歴を書いておけば、そのまま材料になります。

起動と終了の手順を決める

端末は、使い方がそろっていないとトラブルが増えます。

決めるのは4つです。

1つ目は、起動の手順です。電源、ログイン、接続の確認。

2つ目は、終了の手順です。保存、ログアウト、充電器へ。

3つ目は、つながらないときの対応です。

4つ目は、それを1枚に書いて貼ることです。

手順を1枚にする書くこと中身起動電源・ログイン・接続の確認終了保存・ログアウト・充電器へつながらないとき再起動・場所を変える・連絡貼り紙端末の置き場に貼る
起動・終了・つながらないとき・貼り紙という4つの決めごとを並べた表

3つ目がいちばん聞かれます。無線がつながらない、読み取れない。再起動する、場所を変える、担当に連絡するという順番を書いておくだけで、聞かれる回数が減ります。

使う人への説明

端末を渡すときは、説明の場を作ります。

伝えるのは4つです。

1つ目は、基本の操作です。

2つ目は、やってはいけないことです。濡らす、落とす、勝手に設定を変える。

3つ目は、壊れたときの連絡先です。

4つ目は、返す場所と時刻です。

2つ目を具体で伝えてください。「大事に扱う」ではなく、「水のかかる場所に置かない」「ポケットに入れない」という形にします。落として壊れる原因は、たいてい決まった場面から出ます。

台数を数える日を作る

台帳があっても、現物と合っているかは確かめないと分かりません。

やることは4つです。

1つ目は、数える日を決めることです。月に1回。

2つ目は、台帳と突き合わせることです。

3つ目は、見つからない端末を追うことです。

4つ目は、状態を更新することです。

3つ目を放置しないでください。「そのうち出てくる」と思っていると、いつから無いのかが分からなくなります。見つからない端末は、その場で記録して、期限を決めて探してください。

端末以外の貸与品も同じ形にする

端末と同じ仕組みで、他の貸与品も管理できます。

同じ形にできるのは4つです。

1つ目は、無線機です。

2つ目は、鍵です。倉庫、車両、金庫。

3つ目は、作業用の道具です。測定器、電動工具。

4つ目は、制服や保護具です。

同じ形で管理できる4つ貸与品中身無線機番号を振って管理いちばん抜けやすい道具測定器・電動工具制服や保護具返却の一覧に入れる
無線機・鍵・道具・制服という4つの貸与品を並べた表

2つ目の鍵が、いちばん抜けます。誰がどの鍵を持っているかが分からない倉庫があります。端末と同じ台帳の形で、番号を振って管理してください。退職のときの返却の一覧にも、鍵を入れます。

まとめ

貸与端末の管理は、台数と所在が分かることが目的です。

  • 困るのは、足りない・壊れた・無くなったの3つ。3つ目がいちばん深刻
  • 端末に管理番号のシールを貼る。機種名だけでは区別できない
  • 個人貸与と共用を混ぜない
  • シフトの終わりに、充電器に何台戻ったかを数える。1分で済む
  • 退職の手続きの一覧に、端末の返却を入れる

情報の取り扱いに関わる規程は、社内の情報管理の担当に確かめてください。

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貸与端末と貸出の記録の様式をまとめて整えるなら、在庫板が近道です。

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よくある質問

Q. 端末に番号を貼る意味はありますか。 A. あります。同じ機種が何台もあると、機種名だけでは区別できません。「H-01」と番号を振って本体に貼ると、台帳と現物がつながります。

Q. 個人貸与と共用、どちらがよいですか。 A. 使い方によります。混ぜないことが大事です。同じ機種で一部を個人、一部を共用にすると、所在が分からなくなります。機種ごとに決めてください。

Q. 毎日の受け渡しの記録は手間です。 A. 番号と名前を書くだけにしてください。シフトの終わりに、充電器に何台戻ったかを数えるだけでも効果があります。1分で終わります。

Q. 充電されていない端末が毎朝あります。 A. 充電器の数を確かめてください。端末が10台で充電器が6台という形があります。台数を合わせるところから始めてください。戻す場所を決めることも効きます。

Q. 予備の端末は何台持ちますか。 A. 壊れる頻度から決めてください。台数の1割から2割を予備にしている現場があります。予備が無いと、1台壊れただけで1人が作業できません。

Q. 端末を無くしたら、どうしますか。 A. 連絡先と、端末を止める手順を決めておいてください。決まっていないと報告が遅れます。在庫や取引の情報が入っているので、扱いは社内の情報管理の担当に確かめます。

Q. 退職のときの返却が漏れます。 A. 退職の手続きの一覧に入れてください。制服や鍵と一緒に、端末も返却の項目にします。入れていないと、辞めたあとに探すことになります。

Q. バッテリーの持ちが悪くなりました。 A. 交換してください。充電しても1日持たない端末があると、作業の途中で止まります。交換した日を台帳に書いておくと、次の時期の目安になります。

Q. 買い替えの判断はどうしますか。 A. 故障の件数を見てください。「今年は5台が修理に出た」という数字があると、稟議が通りやすくなります。台帳に修理の履歴を書いておけば、そのまま材料になります。

Q. 端末を倉庫の外へ持ち出してよいですか。 A. 社内で決めてください。情報が入っているので、持ち出しの可否は情報管理の担当に確かめます。持ち出す場合は、記録の形も決めておいてください。

Q. 廃棄するときは何をしますか。 A. データを消してから処分します。そのまま捨てないでください。処分の方法も、社内の情報管理の担当に確かめてください。台帳の状態を「廃棄」にして、日付を残します。

Q. リースの端末はどう管理しますか。 A. 台帳に、リースであることと契約の期間を書いてください。返却の時期が来ます。台数と状態が分かっていないと、返却のときに探すことになります。

Q. つながらないと聞かれることが多くあります。 A. 対応の順番を1枚に書いて貼ってください。再起動する、場所を変える、担当に連絡する。この順番が書いてあるだけで、聞かれる回数が減ります。

Q. 新しい人に何を説明しますか。 A. 基本の操作、やってはいけないこと、壊れたときの連絡先、返す場所と時刻の4つです。「濡らさない」「ポケットに入れない」と具体で伝えてください。

Q. 台帳と現物が合っているか、どう確かめますか。 A. 月に1回、数える日を作ってください。見つからない端末を放置しないことです。「そのうち出てくる」と思っていると、いつから無いのかが分からなくなります。

Q. 見つからない端末はどうしますか。 A. その場で記録して、期限を決めて探してください。期限を過ぎたら、紛失として扱う手続きに移ります。情報が入っているので、社内の情報管理の担当に連絡します。

Q. 端末以外の貸与品も管理できますか。 A. 同じ形でできます。無線機、鍵、道具、制服。とくに鍵は、誰が持っているか分からない倉庫があります。番号を振って、台帳で管理してください。

Q. 鍵の管理で気をつけることは。 A. 誰に何本渡したかの記録です。本数が分からなくなると、鍵を替えるしかなくなります。退職のときの返却の一覧にも、必ず入れてください。

Q. 台帳はどこに置きますか。 A. 端末の充電器の近くと、事務所です。受け渡しのときに書き込める場所に置いてください。事務所にしか無いと、その場で書けません。

Q. 端末が足りません。買い足す判断は。 A. 朝に足りなかった日の回数を数えてください。「今月は8日足りなかった」という数字が出ると、買い足しの判断ができます。充電器の数も、あわせて確かめます。

Q. 端末の設定を勝手に変えられます。 A. 変えてよい範囲を決めて、伝えてください。変えられないように制限をかける方法もあります。社内の情報管理の担当に相談してください。

Q. 修理に出しているあいだの記録は。 A. 台帳の状態を「修理中」にして、出した日と戻った日を書いてください。修理の履歴が溜まると、買い替えの判断の材料になります。

Q. 共用の端末で、誰が使ったか分からなくなります。 A. ログインの記録が残る仕組みなら、そこから追えます。無い場合は、受け渡しの記録が唯一の手がかりです。番号と名前を書く形を続けてください。

Q. 端末に貼るシールは、どんな物がよいですか。 A. 剥がれにくく、番号が大きく読める物です。手の触れる場所を避けて貼ってください。摩耗で読めなくなったら、貼り替えて台帳にも記録します。